WILLYS SAS JEEP

2025年「秋」発売

1942年7月、イギリス陸軍のSAS(Special Air Service/特殊空挺部隊)を率いたブレア・メイン中佐の提案により、SASはアメリカで開発された小型軍用車両ウィリスMBを強化改良。サボタージュ(潜入破壊活動)を支援するために北アフリカの戦闘地域に投入しました。

この1/8スケールのダイキャストモデルは、歴史家チャールズ・K・ハイドが、「ジープは第二次世界大戦を象徴する車両となり、神話的な伝説を残した……」と語る歴史的軍用車両「ウィリスSASジープ」を精緻に再現したものです。過酷な砂漠の気象条件をクリアするために装備をアップグレード。鉄製燃料容器のジェリ缶やバグノルド式太陽コンパスを取り付け、タイヤには独自のトレッドパターンが採用されています。

仕様と特徴

「ウィリスSASジープ」の詳細

「ウィリスSASジープ」の特徴

SASはエジプトの砂漠への実戦投入を前提にウィリスMBを改造し、キャンバスの屋根、ウインドスクリーン、サイドスクリーン、ドアを取り外して重量を軽減しました。さらに過酷な条件下での運用を可能にするため、2枚を除いてラジエーターグリルの格子をすべて取り外して空冷効果を向上させ、ウォーターコンデンサーを取り付けました。

作戦行動範囲を拡大するため、「ウィリスSASジープ」は、予備燃料入れたジェリ缶をリアのジェリ缶ラックに格納。さらにボンネットにもジェリ缶をストラップで固定しています。

バグノルド式太陽コンパスやスタック脱出用ラダーなどの装備が追加されました。バグノルド式太陽コンパスは砂地でのナビゲーションを容易にし、これらはキャンバスカバーで保護されています。

「ウィリスSASジープ」には、連装および単装のビッカース重機関銃および50口径のM2ブローニング重機関銃が搭載されています。

「ウィリスSASジープ」は60馬力エンジン(L134「ゴーデビル」)で駆動力を得ています。ジープはウィリス60馬力エンジン(L134「ゴーデビル」)で駆動しました。

仕様

スケール: 1:8
材料: ボディとシャーシはザマック金属製
長さ: 430 mm
幅: 220 mm
高さ: 280 mm
重量: 約5.1kg

パーツ数: 約600

特徴

  • 各種ライトが点灯し、各種サウンドが発生
  • 「デザートイエロー」と呼ばれる「British Standard Colour No.61 Light Stone」で塗装済のパーツ
  • 連装および単装のビッカース重機関銃を搭載
  • 50口径のM2ブローニング重機関銃を搭載
  • 帽子やバッグなどのアクセサリーが付属
  • 実車同様にキャンバス地のシートを装着
  • スタック脱出用ラダー、キャンバスカバー、ジェリ缶が付属
  • バグノルド式太陽コンパスを搭載

こだわりのディテール

1/8スケールならではの際立つディテール

ビッカース重機関銃

退役した戦闘機から取り外されました。連装および単装の両仕様で装備。

バグノルド式太陽コンパス

同じような景観が続く砂漠でのナビゲーションを提供します。

スタック脱出用ラダー

スタックした際の脱出を支援します。

フロントディテール

水の損失を抑えるウォーターコンデンサーと冷却性能を向上させたラジエターグリルが特徴。

ブローニング重機関銃

50口径のM2ブローニング重機関銃を搭載。

パーソナルキット

帽子やバッグをはじめ長距離任務をサポートするためのキットです。

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2025年秋発送予定

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初回特別価格¥9,900(税込)。 その後は毎月¥19,900(税込)。合計¥228,800 (税込)。

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初回特別価格¥9,900(税込)。 その後は毎月¥10,900(税込)。合計¥260,600 (税込)。

Willys SAS Jeep

デザート作戦を変革したSAS

ベストセラー作家で歴史家のダミアン・ルイスが、ロンドンのインペリアル・ウォー・ミュージアムで行った対談より抜粋

イギリス陸軍のSAS(Special Air Service/特殊空挺部隊)は北アフリカの地上戦で、RAF(Royal Air Force/イギリス空軍)よりも多くの戦闘機を破壊しました。確認された数は387機ですが、実際には450機に近いと考えられています。総勢で600人を超えることがなかった小さな部隊が、「ウィリスSASジープ」を駆使して、RAFよりも多くの戦闘機を破壊したのです。これは信じられない出来事でした。

この戦果は北アフリカの砂漠で始まりました。同地は砂漠が大半を占める過酷な地勢のため、任務は困難を強いられていました。拠点となった基地は数千キロメートルにわたる砂漠によって隔てられ、満足な地図もなく移動可能な道の多くは沿岸部にありました。混迷する第二次世界大戦の最中、連合国は同地に戦争の流れを変える革新的な戦略を求めていました。

当時、北アフリカのコマンド部隊司令官のデイビッド・スターリングは、部隊活動に強いフラストレーションを感じていました。厳しい訓練を受けて独自のスキルを持つ部隊が十分に活かしきれておらず、作戦によっては味方につけることも不可能ではない広大な砂漠がないがしろにされていることに気づいたのです。

そこでデイビッド・スターリングは考えました。小規模部隊を砂漠の深奥に潜入させ、ドイツ・イタリア軍の予期せぬ場所で奇襲攻撃を仕掛けて打撃を与える作戦です。まずは砂漠の急襲部隊を編成すること、それが画期的な作戦の始まりでした。

最初は訓練された屈強なコマンド部隊員を中心に約60人の志願者が集まりました。立てられた作戦はパラシュートで砂漠に降下し、徒歩で敵の空軍基地に近づいて襲撃をかけ、LRDG(Long Range Desert Group/長距離砂漠挺身隊)の車両で帰還することでした。斬新なアイデアでしたが、作戦を上程すると司令部では騎士道に反する卑怯な作戦とみなされました。実行には消極的で、一部の将軍とチャーチル首相を除いて支持は皆無でした。このためデイビッド・スターリングのコマンド部隊は、他の連合軍の基地を周り、必要な軍装や備品類を独自に調達して作戦に備えたのです。

ですが、敵の3つの空軍基地を攻撃する最初の作戦は失敗に終わりました。このためLRDGの指揮官たちは、パラシュートで敵地に降下するのではなく、地上を移動するべきだと提案しました。これによりLRDGとコマンド部隊による一連のデザート作戦が始まり、大きな戦果を上げました。高速で移動して敵に近づき、破壊後は速やかに逃げるデイビッド・スターリングの作戦の実効性が証明されたのです。

コマンド部隊の評価は、相次ぐ戦果とともに高まりました。これにより民間人も含めて志願者数は急速に増加。1942年10月、コマンド部隊はSASと改名されました。イギリス陸軍がSASの戦術を認めるにつれて、より多くの隊員や装備が部隊に割り当てられ、さらに新しい戦術を試すことが可能になったのです。

ここでSASはアメリカ製の小型軍用車両ウィリスMBに目を付けました。ウィリスMBは俊足の四駆で、多くの装備を後部に積むこともできました。利点だらけでしたが、強力な武器が搭載されていません。そこで退役した戦闘機からビッカース重機関銃をかき集め、それらを取り付けました。これにより敵の空軍基地に乗り込んで重機関銃で戦闘機を破壊。迅速に後退する新しい作戦の遂行が可能になったのです。SASは多くの場合、独自で作戦を立案し実行することができました。これがSASコマンド部隊の精鋭化に拍車をかけたのです。

SASは枢軸国の兵士たちの間で「どこからともなく幽霊のように現れ、重要な装備や物資を破壊し、疾風のように去って行く」と噂になりました。

「砂漠の狐」の異名で恐れられたドイツのエルヴィン・ロンメル将軍は「SASが連合国軍のどの同規模部隊よりも多くの損害を私に与えた」と述べています。それは物理的な損害だけでなく、精神的な消耗も含まれます。前線から数百マイル離れた場所にいても、いつ攻撃されるか分からないという漠然とした不安です。SASによってドイツ軍兵士の士気は著しく低下していきました。

北アフリカでの活動後、SASはさらに規模を拡大しました。彼らはD-デイ(ノルマンジー上陸作戦)においても重要な役割を果たし、その後もシチリア・イタリア・フランス・ドイツでの作戦で大きな戦果を上げ続けたのです。

対談の内容はこちらでご覧いただけます:HOW DID THE SAS TRANSFORM THE SECOND WORLD WAR?

技術仕様

第二次世界大戦 ウィリスMB:四輪駆動車

重量:2トン(4,000ポンド)

寸法:長さ3.3 m(132.3インチ)、幅1.58 m(62インチ)、高さ1.77 m(52インチ)

エンジン:2.2リットル直列4気筒エンジン

連装ビッカース重機関銃:助手席の前または後部に向けて設置

単装ビッカース重機関銃:ドライバーのウィングに設置

50口径のM2ブローニング重機関銃:口径50の重機関銃で銃手が操作

バグノルドのSASジープ

「ウィリスSASジープ」にはラルフ・バグノルド少佐のアイデアが凝縮され、砂漠での移動を一変させました。

バグノルド太陽コンパスは、360度の方位を刻んで回転する直径3インチの水平ディスクと、中央に立てられた針の影によって太陽の方位角が分かる仕組み。船の羅針盤と同じ役割を果たしています。バグノルド太陽コンパスは、デザート作戦を完遂する上で最も重要な道具となりました。

また、バグノルド少佐の提案により、ラジエーターにウォーターコンプレッサーが取り付けられました。ラジエーターのオーバーフローパイプはウォーターコンプレッサーに接続され、ラジエーターからの沸騰した水がタンクで凝縮。沸騰が止まると気圧低下でラジエーター内の水が吸い戻され、再びラジエーターが満たされるという構造です。「すべての接合部が気密であれば、何百マイルもラジエーターの水を補充する必要はない」とLRDG情報将校のビル・ケネディ・ショーは称賛しています。

さらにバグノルド少佐は砂にスタックした際、抜け出すためのスタック脱出用ラダーを発明しました。これは第一次世界大戦中、カイロのジャンクショップで見つけたトレンチ掘削機材のパーツからヒントを得たものです。スタックすると、各後輪の前の砂を掘り出し、各タイヤの底までスタック脱出用ラダーを挿入。これに車輪が噛み付くことで抜け出すことができるツールです。

これだけでなくバグノルド少佐は砂の上でタイヤの圧力を下げて運転する技術や、砂丘の上を高速で運転する技術も開発しています。

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